たまには本の話でも

図書館員のブログだから本の話をしなくてはいけないという訳ではありませんが、これまで全く本の話題に触れていなかったので1回位書いておこうかと気まぐれ心が湧き上がってきました。

私、まわりの図書館員がビックリするくらい小説とマンガを読まないのです。基本的にメジャー路線ではないのでベストセラーは読まないし・・・マンガなんてこの年になって初めて自分から読みたいと思った作品ができて古本屋で買ってしまいました。今までマンガのコマをどの順序で読んだらいいかわからなくて、床屋とかでマンガを渡されても、その店員の方のありがたくない「親切」を無にするのもどうかと思い読んでいるフリをしていたのです。普通の人ってなんであんなにマンガを早く読み進めることができるのかと小学生の頃からずっと謎なのです。要はマンガに関してのリテラシーが著しく低いんです!
そんな私がハマったマンガはNHKのアニメにもなっていた「蟲師」です。偶然BSを深夜つけていたらオープニングの素敵な曲が流れてきて、その曲に心奪われているうちに最後までアニメを見続けて、それから3週ほどその時間が待ち遠しくなってしまい、ついにコミックを買うことに・・・
このマンガにはまった理由を私なりに考えてみたら、夢枕獏氏の「陰陽師」に雰囲気が似ているなと感じたからです。自分の心を揺さぶるようなキャラが出てくる小説やマンガなら読めるようです。有川浩の「図書館戦争」シリーズには好きなキャラがわんさか出ていて1週間に同じ巻を3回も連続して読む(読むたびに違うキャラの頭に切り替えてですが・・・)ということもしました。
図書館戦争」はともかく、基本的に世間から怪し気だと思われる作品が好きなようです。富樫倫太郎氏の小説も好きですね。これは「陰陽寮」という「陰陽師」つながりの作品で読み始めたのがきかっけですが。

キャラ読みをする私と同じ行動パターンをとるキャラが、伊坂幸太郎氏の小説の主人公になっていて驚いたことがありました。
「死神の精度」の「死神」(苦笑)。
「死神」は上司の命を受けて1週間「死ぬ人」を監視して、生かすか、死なせるかを決定するのですが、仕事が終わるとレコードショップに行って試聴CDを聞き漁るのを生きがいにしています(死神に「生きがい」という言葉を使う私の言語感覚につっこまないで。他に言葉が思いつかなかったので)。

私も何もない休日に新宿の大型ショップに行って聞いています。これまでの最高は6時間。聞いたことのないアーティストのCDを初めて買うのにババは引きたくないのでこんな行動になってしまうのですが。自分の給与を考えたら損しているかもと思わなくもないのですが、懲りずにやるというのは好きだからなんでしょうね。
本屋や100均でも3〜4時間はいられます。これでは、商売の妨害ですね。