英以外のロックについて その1(ジャーマン・プログレ編)

 ブログに個人あてのメッセージを書き込むこと自体ネチケットに反しているのかもしれませんが、本題に入る前にdebaraking様にお礼を申し上げます。
 コメントいただきありがとうございました。私何度もdebarakingさんのブログにお返しのコメントを入力して送信しようとしてるのにうまく行ってくれなくて・・・星のマークか何かと関係あるんですか?無視しているわけではないです。debarakingさんのブログにはいつもおいしそうな食事の写真がついていて、うらやましい限りです。

 本題に入ります。私、アメリカのロックはひと言でいうと「泥臭く」て一部の例外を除いて苦手なんです。ドアーズの1st.「ハートに火をつけて」1967年のサイケ調な音楽に出会ってから多少見方は変わりましたが・・・
 ドイツもヨーロッパではイギリスに次いでプログレが70年代に流行っていました。有名どころはタンジェリン・ドリームクラフトワーク、CAN(「カン」と読みます。複数の意味がこめられているらしい)あたりでしょうか?イギリスとの違いはインスト曲が多くロックというより癒されるような曲が多い感じがするという感じ。クラシック王国ドイツらしく現代クラシックの影響も強くキーボードなども盛んに取り入れた感じ。ジャーマンプログレは「ロックの異端=テクノ、アンビエント音楽の始まり」とも言える。そのため90年代以降再発見されたジャンルです。
 関東にずっと住んでいる私ですが、恥ずかしながら東京タワーに行ったことがないんです。浅草のスカイツリーが本格稼動する前に一度は行っておかなくてはと10年前から思っているんです。3階に「蝋人形館」があってそこは「ロックの聖地」となっています。ビートルズマリリン・モンロー最近では宇宙飛行士の毛利さんと向井さんの人形も陳列されているのですが、ジャーマン・プログレのお宝盤がいっぱい入手できるスポットでもあるようです。展望台より3階に行かねばとずっと思っているんですけれど・・・詳しくはこちらを。

  http://www.date-navi.com/museum/tower-wax.html
 
 私のジャーマンプログレイチオシはテクノの始祖とも言われるクラフトワークも捨てがたいのですが、CANでしょうか。CANのヴォーカリストは1時期日本人のダモ鈴木さんだったということもありますし。卓球の球が転がる音10数秒を録音して1つの曲として発表する大胆さも好きだし、アーティスト名CANにひっかけてオクラの缶詰の絵をジャケットにしてしまう脱力系も好き。
 だけど現代の音楽により影響を与えているのはNeu!(ドイツ出身バンドなので「ノイ!」と発音)かも。彼らは2枚目のアルバムを製作するときに資金がなく1st.アルバム収録曲の回転数を変えたものを録音して曲にして乗り切るという荒技を見せます。まさに「ピンチをチャンスに変えろ」的な発想の転換です。

 そんなこんなの変り種集団なので70年代前半までは、イギリスの正統派プログレファンたちは、ジャーマンロックを「難解な音楽」としてあまり評価しませんでした。しかし80年代以降の音楽を通過した人間からするとイギリスのプログレ音楽の方がよっぽど難解じゃないかという「逆の」評価になるのでしょう。