2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

中島作品紹介14−5

前回飛ばした「シニカル・ムーン」からです。「寒水魚」の中の「砂の船」的な位置づけの曲。地味だからこそラストのクライマックスを引き立てる役割。「月並みな愛は古すぎる 突然な愛は気障すぎる」「好きだと言えば不安になる 言われていなきゃ不安になる…

映画に詳しければ

予約していた紙ジャケ盤「ザ・ロッターズ・クラブ」と桑田佳祐のソロ・アルバムが用意出来たので取りに行った。紙ジャケで購入したのものは、プラ盤、輸入CD、解説・歌詞無しとないないづくしなので非常に嬉しいのですが、気まぐれで帰りがけに寄った他のお…

中島作品紹介14−4

A面ラストは「彼女によろしく」。この曲も倉田さんのキーボードが美しい曲。「あと幾日生きられるか 生命線に尋ねてみても/昨日死んだ若い人の掌は長生き示してた」という不確実性と人間の愛情の移り変わりを歌っています。外国を「外(と)つ国」としたり…

中島作品紹介14−3

まずは「ひとり」。アルバムバージョンは、間延びしていて、シングルの優雅さが損なわれているように思われます。タイトルどおり失恋歌ですが、重苦しさは感じられません。「時計の針なら戻る 枯れた花でさえも/季節が巡れば戻る」の歌詞には「時代」からの…

中島作品紹介14−2

「僕は青い鳥」の美しいピアノで、このアルバムはスタートする。 「夢を追いかけて/今夜もだれか捕まえに来るよ 爪を研いで/幸せになりたくて 人は変わってゆく/幸せを追いかけて狩人に変わってゆく/青い鳥 青い鳥 それは自分なのに/青い鳥 青い鳥 今夜…

自分へのプレゼント

免許証再交付のあと目白のワールドディスクに行き紙ジャケ中心に5点ほど、購入。アレアにハットフィールド&ノース、エニドなど。ハットフィールド&ノースは一番欲しい「ザ・ロッターズ・クラブ」は品切れだったので今日職場近くの馴染みの店に予約を入れた…

マヌケなbirthday

2週間くらい気づかずにいたのですが、免許が行方知らずになってしまいました。と、いうことで誕生日に関わらず、試験場に免許の再交付手続きをしに行くことに。再交付の窓口にもそれなりに人は途絶えることなく来ていて、自分だけがドジではないことに慰めら…

中島作品紹介14−1

今回から11作目の「はじめまして」の収録曲の紹介。84年10月発売。「予感」から1年半のインターバルで、私が初めてタイムラグ無しに耳にすることができた作品。この間にシングル2枚発売しています。1つはすでに紹介済みの「あの娘/波の上」。もう1枚は「ひ…

中島作品紹介13−7

今日は「予感」ラストを飾る7分の大作「ファイト!」。94年のシングル「空と君のあいだに」のカップリングになるまでは、ファンの間の名曲だったが、生命保険のCMにも使われてメジャーな曲に。 オールナイトニッポンに寄せられた手紙をもとに作られた人生の…

中島作品紹介13−6

B面2曲目の「縁(えん)」、4曲目の「金魚」を紹介します。どちらも3分台の短い曲の割に前奏が長く歌詞も12行、13行の小作品。「金魚」は金魚すくいを人生に喩えたわかりやすい曲でもともと好きな曲でしたが、「縁」は数年後に行ったコンサートで生で聴くま…

中島作品紹介13−5

今回からB面。ずっと収録順に紹介してきたが「縁」「金魚」を一緒の回で扱いたいので順番を入れ替えます。 1曲目「誰のせいでもない雨が」は6分を越える曲。「世情」「ローリング」と並んで60年代末〜70年代初頭の「政治の時代」を歌にしている。彼女自身は…

努力してみたんだけど・・・

2月10日閉店間際のブック・オフでまたまた13,000円の出費。年始に「今年こそは無駄づかいをしないように」と誓ったはずなのですが・・・全然守れておりません。無理なことは誓うと「嘘つき」「意志薄弱」のレッテルを貼られるのでしない方が賢明で…

聴いてみました

図書館に「ドック・オブ・ザ・ベイ」が収録されたCDがあったので借りて聴いてみた。正直微妙でした。みゆきさんが他のアーティストや曲名をはっきりと明示している作品は、このあとは90年代の「流星」に出てくるブルース・スプリングスティーンくらい。サー…

中島作品紹介13−4

今回は趣向を変えて「予感」の外見について。ジャケットや歌詞カードのことです。私が中島みゆきさんの比較的長文の自筆の文字を最初に見たのが、このアルバムの歌詞カード。全部自筆で書かれていて「る」「よ」の文字が特徴的だと思いました。今まで紹介し…

中島作品紹介13−3

「ばいばいどくおぶざべい」は、珍しく男性ミュージシャンが主人公のロックしている曲。タイトルに使用されている「ドック・オブ・ザ・ベイ」は60年代後半のオーティス・レディングの1位を獲得した曲。私はブラックやソウルに疎く、いまだにオリジナルを聴い…

中島作品紹介13−2

「予感」は6分以下の短い曲も傑作が多い作品です。2曲目の「夏土産」も冒頭とラストのピアノが美しい曲。「海辺の崖から吹き上げる風にまぎれて/愛を語る名所なのね/あなたが友だちと行く場所は」と嘘が発覚するのは、同じ場所に出かけた知人から届けられ…

必然

MARR VOLTAのCDは、1st「ディラウズド・イン・ザ・コーマトリアム」以外入手できけど、馴染めません。同時にモグワイも4枚ほど、新品、中古織り交ぜて買ってみましたが、こちらは良いなと思える曲も見つかりつつも苦手な曲もあって一筋縄でいかない感じ。苦…

中島作品紹介13−1

83年3月発売の10作目「予感」収録の各曲について、また数回にわたって書きます。前作「寒水魚」は1、2を争う好きなアルバムの割りに各曲ごとにすると厳しく書いてしまいました。2〜3曲の優れた曲が頭1つでているのでその位置にいたんですね。「臨月」「予感…

当然の結末

1週間前に、シガー・ロスを気に入ったのでCDを注文していました。それが入ってきたのでとても楽しみです。一気にモノが来るのは嬉しいのですが、どれから聴くか迷ってしまいますが、発売された順番に聴くのがやっぱり妥当でしょうね。頼んでいたCDがくるまで…

タイムカプセル

今日は1日事務室で仕事のはずが、水曜の割にカウンターが混んで応援したり電話の対応に追われた。午後4時30分頃、またカウンターからCDを探して欲しいという依頼があった。ここまではよくある日常。すぐにCDを見つけたが、話を聞くと、県内で当館しか所蔵し…

中島作品紹介12−6

予告どおり「歌姫」について書きます。この曲は8分12秒と長い曲ですが、長さを感じさせません。現在私がプログレやらテクノを聴けるのは、みゆきさんの音楽で長い曲に堪える力と、アルバム単位で聴くということを訓練されたからかもしれません。 冒頭「淋し…

中島作品紹介12−5

「砂の船」について。中島作品に複数出会ううちに、タイトルに疑問を抱くようになりました。「船」と「舟」。彼女の曲の中にはどちらも使用されますが、だいたい使い分けられているのですが、この曲は「舟」という実在しない意味合いのものの方が正しいので…