自分自身に課した課題 1

日付をまたいだとは言え3本目の書き込み。まるで嫌がらせみたい。「申し訳ない」としか言いようがない。だけど自分から、予告しておきながら書けてない日記があるので・・・大風呂敷広げなきゃ良かった。
 イタリアとフランスの音楽について書くことにします。この2カ国とドイツのプログレとの違いは、母国語を使用しているかしていないかにあると思います。例外ももちろんありますが・・・
 私は、イタリアのプログレで好きなのはPFM(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ)とAREA(アレア)です。PFMは初期こそイタリア語で歌っていましたがイギリスのELPに注目されてから、彼らのレーベル「マンティコア」に移籍してから70年代に出したアルバム(それ以降のアルバムは追生きれていないので不明)はイタリア語盤と英語盤の両方があります。もちろんワールドワイドで売るためということなんでしょう。
 アルバム「幻の映像」の1曲目の「人生は川のようなもの 」原題: River of Lifeの緩急のある演奏に一発でやられたのでした。慌しくなるところなんて土曜日の2時間サスペンスドラマの緊迫する場面のBGMで使われそうで、心臓バクバクものです。
 AREAの1st.アルバム「Arbeit Macht Frei」の1曲目〜2曲目にもヤラレました。1曲目が始まる前の女性のアラビア語の詩の朗読も良いです。AREAの曲はフリージャズ、東欧の民族音楽、イタリア〜ギリシアの地中海文化の影響が強く現れていると思います。そして彼らの最大のウリは「変拍子」。日本で習う音楽は4分の4拍子など偶数拍子なのですが彼らの音楽は13分の7拍子などの奇数拍子。その面白さにはまるとヤバイ。大学時代、売れているからという理由だけで、「Barbee Boys」を聞いていたことがあったのですが、彼らの曲の妙さの比ではありません。彼らは英語では歌っていません。

 フランスのおすすめは、マグマ、ゴング、アトゥールあたりでしょうか。ゴングをフランスのグループにして良いのかいつも迷うのですが。というのももともとイギリスの「ソフト・マシーン」で活動していたアレンがフランスに行って再入国しようとしたが認められなかったためフランスで結成されたバンドだからです。彼らの代表作は「フライング・ティーポット」「エンジェルズ・エッグ」「ユー」というラジオ・グノーム3部作と称されるアルバム。ゴング惑星からフライング・ティーポットに乗ってやってきた宇宙人たちが、地球人に向けて海賊ラジオ放送を行っているという設定のアルバム。ぶっ飛んでいます。
 マグマはAREAと同じように変拍子を多用し、「宇宙からきたコバイア星人の言語」コバイア語(ヴァンデが創作した言語)を使用したオペラということになるんでしょう。2枚しかアルバム持っていない(ウドゥ・ヴドゥ とアタークの紙ジャケ盤をプログレ館で買いました)のですが、マグマは買い揃えたいとずっと思っています。
 アトゥールはマグマ、ゴングに比べると入りやすいでしょうか。2nd.アルバム組曲夢魔」がお気に入り。このアルバムのおかげでヨーロッパのロックを聞いてみようという気になりました。

フランスにはロック、ポップスが育たないとまことしやかに言われてますが、70年代にはそうした活力あふれるつわもの達がいたのです。最近ではダンス・ミュージック系でフランスは頑張っていますね。代表格はDAFT PUNKですが、AIR(エール)などインスト部分が多いグループ方が個人的に好きなのはプログレ耳だからかも。
イタリアのシンフォニックパワーHMで紹介したいのは、Rhapsody(現在Rhapsody of Fire)です。ドイツのHMで紹介したハロウィン、ガンマ・レイの後を受けて、日本では97年にアルバムが発売されています。ラプソディと北欧HMについて次回触れていきます。

フランス、イタリアのグループでは無いけれど最後に紹介したいのが、オランダのFOCUSというプログレバンド。彼らの2nd.アルバム「Moving Waves」の1曲目「悪魔の呪文」にやられたのです。ロックにヨーデル声。このミスマッチ感とヤン・アッカーマンのギターの魅力にやられて、マイナー路線の「プログレ」の道を突き進むことになってしまったのです。