「不満3」未満。

マンガ歴、5ヶ月の私としては、書店(古書店含む)やマンガ喫茶の並べ方にも違和感を覚えている。私はマンガ雑誌を定期的に読むということをして来なかったので、少年もの、少女もの、青年ものの後の出版社・発表誌名順に並べられる方式になじめないのです。どの雑誌に連載されていたのかということに、あまり価値を見出せないのです。
児童担当の図書館員などでよく話題にのぼるネタの1つに「絵本の配架」の仕方がありますが、出版社順って、うまく探せるのっていうのに近い感覚っていうんでしょうか?もしかしてこの感覚自体が世間一般とズレているんでしょうか?
カイジ」に夢中になり福本作品を集中的に購入したい私は、出版社ごとに棚を漁りましたが、福本さんのように複数の出版社で出していること自体レアなんでしょうか?手塚治虫などはコミック版、愛蔵版などで出版社が違うことはもちろんあちこちから出ているはずですが。特定の作家の作品を追いかけたいという人にとっては、面倒くさい配架法かと・・・書店の文庫や新書コーナーも出版社ごとですが、あれは図書の注文などをしやすくするためという書店側の効率性を高めるためと、本の背のデザインが統一されてきれいに見えて購買意欲を高めようということなんでしょう。絵本を出版社順にに図書館がするのは、背の高さが同じような本が並び収納がしやすくなるということでしょう。
その点CDショップの並べ方って、図書館的で私は好きです。クラシックになると作曲者ごとのほか指揮者や演奏者に注目されて慣れないとわからない部分がありますが、ポップスやロックなら基本的にアーティストの50音順またはアルファベット順が普通ですから。1の棚は「ソニー・ミュージック」2の棚は「東芝EMI」・・・なんて配列していませんもん。その店によってロック・ポップスをもっと細かくジャンルごとに分けて「テクノ・ダンス系」「ソウル・ブラック系」「HR/HM系」「オムニバス」などのように分けている大型ショップもありますが、あれは、初心者とそうしたジャンルという境界線を行ったり来たりさまよう者たちにはつらい分け方ではありますが、レーベルごとに分けられるよりはマシです。
マンガとCDのそれぞれの販売店の配架の仕方って結局それぞれの商品の特徴に合わせて決められたんでしょうね。
マンガの特徴としては、
1、雑誌連載後→単行本化が殆ど
2、出版社の数が多くない
3、出版社と作家は運命共同体的連帯感を持っている
4、したがって出版社ごとにすると同じ作家のものが必然的に並びやすい
一方CDの方は、
1、レコード会社やレーベルは不安定(ビクターのような老舗が売却する言ったり90年代にできたエイベックスが大躍進したり・・・)
2、アーティストも移籍したり、解散したり、ソロ活動時に他の会社に移ったりなどしている。
3、そのためレコード会社、レーベル順にすると分散してしまう
というところなんでしょうか?

図書館ではどうマンガを配架したらいいのか?っていうアイディアまではなかなか湧いてきませんけれど。