マイナー路線が好きなのです。

7月22日の記事でHR/HMプログレッシヴ・ロック(以下プログレ)が好きですとカミングアウトしました。若干不親切な記述となりましたので、今日はもう少し細かく書いていきたいと思います。

HRは「ハードロック」HMは「ヘヴィ・メタル」の略です。HMというと大音量で「うるさいだけじゃないか」と思われるかもしれませんが、「泣きメロ」「ギターが泣く」という形容が昔からありますが「美メロ」「美旋律」を中心にした北欧系メタルやドイツ、イタリアなどクラシック音楽の盛んな国々のメタルなどお国が変わればメタルも変わるという事を知ってからはまってしまいました。日本では洋楽というと「アメリカ」か「イギリス」が主流ですがそれ以外の周辺国の音楽の方がおもしろいしワクワクさせられるというのが、私の持論です。でも音楽をあまり知らない人でも名前を知っているグループの曲は大抵良いんですけれど・・・

私がHR/HMを聞くきっかけは、プログレに少し飽きてきたからなんです。プログレは1967年頃のイギリスから発生し70年代はじめにヨーロッパ各地で広まったものの70年代半ばで当初から活躍してきたアーティストたちが方法論的に行き詰ってしまい廃れていくという歴史があります。プログレの代表的バンドとしてよく挙げられるのはピンク・フロイドキング・クリムゾン、イエス、ELP(エマーソン・レイク&パーマー)、ジェネシスなどですが文学や哲学などの要素も取り混ぜた歌詞と組曲的な作風で時にアルバム全部を1つのテーマで統一させたコンセプト・アルバムもあります。クラシックやジャズからの影響も色濃く1曲15分以上全4曲というものもザラにあります。初心者の方にはピンク・フロイドの「狂気」(1973年)原題:DARK SIDE OF THE MOON かキング・クリムゾンクリムゾン・キングの宮殿」(1969年)原題:In The Court Of The Crimson Kingあたりから入るのが王道なんでしょうね。私もそのあたりから入りました。「狂気」は洋楽でも10本の指に入るロングセラーアルバムで、先週の皆既日食の時とかにBGMで聞きたいと思うようなアルバムです。「クリムゾン・キングの宮殿」1曲目「21世紀のスキッツォイド・マン」はけたたましくて何?って思う人もいると思いますが、3曲目「エピタフ」はオススメです。ただ40年前に「21世紀の〜」を聞く衝撃を味わってみたかったなーといつも思っています。「あと○年早く生まれていたら、良かったのに」とプログレの名曲・名盤を聞くたびにいつもそう感じています。

ロック音楽だけに限らず「相乗効果」というものがいろいろなジャンルにはあるんだと思います。プログレにとって実り多い年は1969年と1973年なのですが、誰かがいいアルバムを出すと他のアーティストもという「いい波」が出てきます。キング・クリムゾンはメンバーの分裂が激しく70年代には一度として同じメンバーでアルバムを出していないというグループですが他のところで1人1人がきっちりそのあと仕事していくですね。ある意味での技術の伝播の方法なんだと思います。
 
今回はイギリスの代表的プログレバンドを2つ紹介しましたが、次回は違う国のバンドを紹介します。