lib-yokky石になる!

irodim200様への返事にも書きましたが、毎年8月中旬はペルセウス座流星群です。33年に1回の周期で豊作となる「しし座流星群」に次いではじめての人にも観測しやすい流星群です。お子さんの自由研究に困っている方にもオススメかも(って当日に書くな!まにあわないじゃないかという声も聞こえそうですが・・・)

そのペルセウス座ですがβ星「アルゴル」は「くじら座のミラ」と並ぶ有名な変光星です。ミラは330日以上かけて2等星から肉眼で確認できない明るさの10等まで明るさを変えます。変光の仕組みは膨らんだり縮んだりを繰り返す「脈動」タイプで、星の一生で言えば老いぼれタイプの星ということになります。「ミラ」とは「不思議なもの」という意味で、その星が見えたり見えなかったりすることが不思議で名づけられました。

一方今回の主役「アルゴル」ですがこちらは3日以下という周期で明るさを2等星から3.5等まで変える「食変光星」です。ミラと比べて期間も短く、明るさも目立つほど変わらない星なのに「悪魔の星」という意味を命名された理由として考えられるのは、北半球の地域では天頂よりも北側にのぼり1年のうちのかなりの季節に見られる星座だからではないかと思います。天体は1時間に15度ずつ動きます。よく「夏の星座」「冬の星座」というタイトルの子ども向けの本が出されていますがあれは夜8時に南中する季節を言っているので、8時より遅い時間帯に星を見れば違う季節の星座を見ることができます。

星図などを見ていただくとアルゴルの星の位置に生首が描かれていないでしょうか?アルゴルはペルセウスが退治したメドゥサの首ということになります。余談ですが、有名なペガサスはメドゥサの血から誕生しました。

メドゥサの髪の毛はヘビでできていて、その顔をを見た人は恐怖のあまり石になってしまうという話です。

課題の進捗状況が全然思い通りになってくれなくて、思わず固まっているlib-yokkyでした。

と冗談めかしている場合ではありません。今回の大雨&地震で静岡方面の方々が大変なことになっています。今年の受講者の方の中にも、お1人そちらの地域の方がいらっしゃいます。次回の研修の休憩時間などに詳しいことを教えていただいて、教訓にさせていただきたいと思います。開館時間、閉館時間を問わずに災害は来るものです。常にそのことを肝に銘じなければと地震が来るたびに思っているんですけれど・・・