マンガと図書館について書いてきた背景

昨年の秋からの積み残しをやっとしたためようという気持ちになりました。見てくださっている方に対していささか不親切かとも思いましたので。
私の勤務する図書館のマンガ所蔵状況については、一般的な図書館よりは所蔵しています。しかしハードカバー(愛蔵版)、文庫のみという「形態先にありき」な状況だし、2000年ごろまでの恵まれていた時代に購入して以降新しいものが全く入れなくなったこの現状に疑問を投げかけたかったわけです。マンガの予約も収拾つかなくと困るので、受入資料の返却待ちのみを受けている状況です。
マンガの選定に関して自信を持っている図書館だったらそれもありかもしれないですけれど・・・10数年新しいマンガが入っていない状況でそれはどうかという個人的な感情もあります。
新しいマンガを入れにくくなりつつあった12年前には、職員会議で増えつつある「不明資料」対策として1冊単位の貸出ではなく5冊とか10冊単位の「セット貸出」を考えてみてはという提案もしましたが「自分の子どもがマンガだけ10冊も借りてくるという状況を普通の親は、許すだろうか」という私から言わせると「?」な意見が出てきてウヤムヤな状況になったこともありました。マンガを読むようになって続きの巻が早く読みたいという気持ちがわかるようにもなりました。マンガは利用が多いから「巻数順に提供できません」というのも今のままでいいとは思えないんです。

収集方針を中心に考えてきたわけですが、こうした背景で論じていました。理想はセット貸出用の資料と単巻貸出用の複本揃えなのですが、まず無理な案でしょうね。