仮説

前回の書き込みに続いて主に男性の一人称について、考えてみたい。「俺」派とした甲斐バンドですが、78年頃からの使用。浜省より1年ほど早いだけでした。ただし「俺ら(おいら)」はデビューすぐからの使用。70年代の後半から徐々に出現し80年代に主流になる「俺」に謎が深まりました。中村雅俊あたりが出演していたドラマのタイトルの影響?とかいろいろ考えられます。その仮説の一つがサザンのテレビ出演。日本語の歌詞なのに聞き取りにくくて字幕が付いたという噂もあるくらいだし。「俺」という字が字幕に流れているのを見ているうちに広まり、「おれ」→「俺」に変わっていたのかとか?
平仮名は、子ども、年寄り、地方のイメージがあります。80年代に入ろうというその時期に都市化がほとんど完了したとか、そういうことなのでしょうか?その当時のマンガでここ1年で読んだのは「うる星やつら」「めぞん一刻」くらいですがあたるも五代君も他の登場人物たちも「おれ」なんですよね。もう1つの仮説は「おれ」→「俺」+「僕」→「オレ」。70年代前半まで都会で主流だったと思える「僕」が減り「俺」に移行するところが、漢字表記では演歌的要素も加わりそうなので「オレ」が出現したのかも?