中島作品紹介9−1

80年代最初の作品が、中島みゆき=根暗のというパブリックイメージを決定づけたアルバム「生きていてもいいですか」。80年代、世間がポップになっていく中での発売というのがすごいと今聴いても思う。黒一面にたて書きで「生きていてもいいですか」とだけ書かれたジャケット。90年代の人気アニメ、エヴァンゲリオンに使われる演出に近いかも?アーティスト名が入ってなくインパクト大です。80年代前半はLPのほかにミュージックテープという商品が売られていてダビングするのが面倒くさい人に愛用されていたが、自分が初めて買ったミュージックテープがこの作品。この中島作品でも一番暗いと言われるテープとウォークマンを持ってハイキングに行った記憶が蘇ってきた。全8曲でウチ1曲が1分強のインスト。1曲目は中島みゆきを聴いたことがない人でもウワサに聞いたことがあるかもしれない「うらみ・ます」。タイトルに・が付くときは何らかの意図があると思った方がいいかも。「化粧」同様歌いながら泣いているのではないかと評論されている。3曲目の「キツネ狩りの歌」はこの作品中一番明るい曲調だが歌詞的に特筆すべきことは無いかも。B面冒頭の「船を出すのなら九月」はバックのシンセの音くらい?