中島作品紹介10−2

「悪女」の次に発売された「誘惑」から順に見ていきます。「やさしそうな表情は女たちの流行/崩れそうな強がりは男たちの流行」「ガラスの靴を女は隠して持っています/紙飛行機を男は隠して持っています」と男女の違いを歌っているが、「あなた鍵を置いて/私髪を解いて」の韻が最大のポイントかも。82年4月の作品。次の「横恋慕」は82年9月。好きな男性の家に電話をしたら女性が出る。それでも男性に「好きです」と告白する。彼女より早く出会っていたらと思いつつも・・・「夜明け前のバスであなたの住む町へ」という歌詞がその当時中学生だった私にはピンと来なかったけど夜間高速バスのことだったのか?B面「忘れな草をもう一度」は恋人と別れた未練タラタラの男性が女性に宛てて手紙を書くというシチュエーション。「僕」という代名詞は「私」でも可の曲です。「あの娘(こ)」は83年10月の作品。「ゆう子あい子りょう子けい子まち子かずみひろ子まゆみ」と女性の名前羅列のサビが印象的ですが「あのこをたとえば殺しても/あなたは私を愛さない」が半年前発売のアルバムに収録の「この世に二人だけ」とかぶります。B面「波の上」に出てくるTANQUERAYってお酒だったんですね。勉強になりました