「杏村から」はアルバム未収録でした

「あした天気になれ」のB面曲「杏村から」は「臨月」に収録されていると錯覚してしまい、書き落としてしまいました。この曲に限らず中島作品には地方出身者ならではの視点で描かれる曲に、心に残るものが多いと感じます。
「杏村から」の歌詞は都会に出てきている主人公のもとに、田舎から「昨日おまえの誕生日だったよ」と手紙が届くという中身。「町は夕暮れ 人波模様」「忘れ忘れの 夕野原が浮かぶ」など郷愁誘う歌詞が魅力。90年代の「EAST ASIA」収録の「萩野原」に通じるものがあるかも。中島作品には新旧織り交ぜてリンクしているかなと思えるものがあります。80年代「ご乱心時代」に出された「シーサイド・コーポラス」と「杏村から」はその1番わかりやすい例かもしれません。シングルB面曲という待遇。郷愁誘うメロディーと歌詞。どちらもねずみが出てくるところも。