中島作品紹介12−1

今回から9作品目の「寒水魚」(かんすいぎょ)に入ります。オールドファンが最高傑作とする作品で、私自身も聴き始めてから10年以上このアルバムを超える作品に出会えず、「寒水魚」を超えるアルバムにはもうであえないのかと諦めていた時期もありました。そんな訳で、恐らく私が一番聴いてきたアルバムなので、思い入れが強すぎて逆に上手く紹介できるか不安です。初めてこの作品に出会ったのは中学生の時。当時はCDはなくカセットは46分が主流。そんななか「寒水魚」はB面が46分だと最後まで入らなかったんですよね!「歌姫」というクライマックスの曲が切れるのが嫌で60分テープわざわざ用意しました。
1曲目は「悪女」のアルバムバージョン。シングルよりだらーっと倦怠感を出して歌っている。「悪女」が聴きたくて期待したら1分以上長いバージョンになっていて、詐欺に会ったような気がしたけど、今では「悪女」というタイトルからしてアルバム収録の方がふさわしいと思います。シングルバージョンとアルバムバージョンを用意する曲は1作目の「時代」「アザミ嬢・・・」以来。「悪女」以降はシングルが収録される場合バージョンを変えることが一般的です。