努力してみたんだけど・・・

2月10日閉店間際のブック・オフでまたまた13,000円の出費。年始に「今年こそは無駄づかいをしないように」と誓ったはずなのですが・・・全然守れておりません。無理なことは誓うと「嘘つき」「意志薄弱」のレッテルを貼られるのでしない方が賢明でした。
Mogwaiの高品質CD数枚とジョン・ウェットンのアルバム等々に紛らせて「いまのきもち」/中島みゆき(2003年)の紙ジャケ盤を購入。「中島作品紹介」でずっと旧作を紹介しつつ、ジャケットを眺めたり、曲を聴いているうちに、持っていない作品があることに対しての気持ち悪さが芽ばえてきたことと、2000年代の作品を聴けるきっかけになればとの思惑から購入。といっても部分的には耳にしていました。友人の車の中で聴かせてもらったりというかたちで。それでも購入しようという気持ちが起きなかったのは、初期〜中期の作品を歌い直している作品で、「オリジナルの方がいい」という昔からのファン特有の「保守」的な気持ちから受け入れられなかったんです、発売当時。
収録曲は[あぶな坂/わかれうた/怜子/信じ難いもの/この空を飛べたら/あわせ鏡/歌姫/傾斜/横恋慕/この世に二人だけ/はじめまして/どこにいても/土用波」の13曲。88年3月発売の自らの名前をアルバム名にした「中島みゆき」までの曲の中から、「寒水魚」のみ2曲、他からは1曲選曲していますが「みんな去ってしまった」「あ・り・が・と・う」「生きていてもいいですか」「御色なおし」「miss M.」「36.5℃」「グッバイガール」「回帰熱」からは選ばれていない。「予感」以降の作品の冷遇ぶりが悲しい。
冒頭の2曲以外は改めて聴くと「ありかも」と思いましたが、結局この作品って50代になったみゆきさんが、違和感なく過去の作品を歌えるように作りなおした作品なのではと思いました。「中島みゆき」以後瀬尾一三氏がずっと作品に携わるようになったので手を加えていません。
「いまのきもち」を聴かせてくれた友人は、瀬尾一三氏が最初に関わった「夜を往(ゆ)け」が好きだといいますが、私はその作品の頃からこぼれ落ちていきつつも「歌でしか言えない」「EAST ASIA」「時代−Time goes around」「Love or Nothing」までの作品は「臨月」「寒水魚」「予感」に匹敵するくらい愛聴していますが、「夜会」関係のアルバム攻撃以来ごぶさた状態。この状態を打破したいと思いつつ「いまのきもち」を聴いたけれど、まだ苦手意識の方が上回っていて3回目を聴くのは当分先になりそうでした。