子どものコーラスの曲

タイトルは前回登場の松尾一彦の1stアルバムwrapped woman収録の「アウシュビッツの雨」より。重苦しい雰囲気が子どもたちのコーラスで緩和されます。
子どものコーラスや声で思いつく曲と言えばゴダイゴの「ビューティフル・ネーム」かさだまさし「関白宣言」でしょうか?
ゴダイゴは結構プログレ度が高いアーティストですね。さだまさしは、曲の一部にクラシックを使っていたりするし、80年代後記のアルバム「自分症候群」「advantage」は好きな作品でした。
今回紹介したいのは、片桐麻美の「やわらかな心」収録の「もう一つの言葉があれば」。
「みんなは 私のことを 明るい娘だと言う/私は心の中で 毎日 一人づつ 友達を殺している」というインパクトのある歌詞で始まるこの曲も、途中のコーラスが中和してくれています。片桐の作品は中島みゆきと比較しても暗くシュールな作品が多いです。特に「髪」の「切り落とされた 私の友達が 足もとで 泣いている」の歌詞にドキッとした記憶があります。失恋して髪を切るという、ありふれた情景と思しきものが凄みを帯びて想像できます。このアルバムは1曲目の「黒い猫」から4曲目の「無題(133)」まで前半でドキリとさせられる歌詞が続く作品です。